口腔外科

“歯科口腔外科”という言葉は、まだまだ皆様には馴染みの薄い言葉だと思われます。 また既にご存知の方には、“親知らずなどの抜歯をする科”または、“何か手術をする科”という想像をされる方が多いと思います。
歯科口腔外科とは、お口の中や周囲に生ずる様々な疾患、或いはそれらが全身的な問題と関連するような患者さんにおける歯科治療を担当いたしております。
具体的に歯科口腔外科の担当する疾患には、
●智歯周囲炎(親知らず)
●顎関節症、顎顔面外傷
●口腔癌
●口腔粘膜疾患(口内炎)
●歯ぎしり、いびき、マウスピース作成
●一般的な歯科治療に先行して行なわれる、骨や粘膜に対する治療など、その治療範囲は非常に広いものとなっています。
歯科口腔外科の治療は特殊な場合(例えば、美容目的など)を除き、健康保険が適用できます。

Q. 「親知らず」は必ず抜かねばなりませんか?
A. 「親知らず」は必ず抜歯しなければならないというわけではありません。
決められた場所にきちんと、うまく生えて他の歯と同じように歯としての機能を有している場合、あるいは骨の中に完全に埋伏した状態で、障害を起こしていない場合は抜く必要はないでしょう。あくまでも生え方が悪く炎症を起こす場合、むし歯がひどく他に治療法がない場合、顎の大きさと調和できず歯並びが悪い場合は抜歯となります。抜く時は腫れが強い時やあまり痛みがひどい時は避けて、炎症が治まり全身状態の良い時に抜いたほうが良いでしょう。歯科医にご相談下さい。
Q. 歯を抜いた後、夜、とても痛くなってきたのですが。
A. 抜歯直後は麻酔薬の作用で痛くなかったのに夜になって傷口が痛くなってくることがあります。夜ということもあって痛みのほかに不安も加わり、どうしようと考えて、途方に暮れてしまうこともあると思います。痛みは麻酔がさめたときや暖房、入浴、飲酒、血圧が高くなったなど、いろいろな誘因により生じてきます。痛みがあれば担当医より処方された鎮痛剤を服用して下さい。服用しても効いてくるまでに30分~1時問くらいかかるのを忘れないで下さい。また抜歯後、食事や水分を十分とっていないため、なかなか寝つかれないで、痛みが気になってくる場合もあります。食欲がなくてもできるだけ食事をとるようにしましょう。食事をとることにより血糖値が上がり、空腹感がなくなると鎮痛剤の効果とあいまって眠れることが多いようです。
また腫れが強くなってくることによる痛みであれば患部近くの皮膚に水道水に浸したタオルをしぼって当てると痛みがやわらぎます。このとき氷嚢(ひょうのう)、保冷剤(アイスノンなど)などで患部を急激に冷やさないように留意して下さい。後で麻痺が残る場合があります。
Q. 口の中の癌にはどんな種類があるのですか?
A. 口の中にできる癌を口腔癌と言います。口腔癌ができる部位としては、口唇、口腔粘膜、頬、歯肉、口蓋、舌、口腔底の粘膜、口峡咽頭部、唾液腺、顎骨などです。
日本では全癌のうち約1~2%程度の割合となっていますが、欧米や東南アジアではその割合はもっと多くなります。また癌ができる部位ではわが国では舌癌や歯肉癌が多く見られます。男性が約2倍と多く、年齢では40~70歳に多く発生します。 治療は歯肉や顎骨、唾液腺にできたものは手術、舌癌は放射線治療が多く使われています。
また頸部のリンパ節に転移していれば広範なリンパ節の除去手術が必要となります。化学療法も他の治療法と併用して行われており治療効果を上げています。
Q. 口内炎について教えて下さい。
A. 口の中はいろいろな刺激を受けやすいので、多くの方が口内炎のご経験があることでしょう。 多くの場合、原因を取り除き、必要に応じて薬を使うことにより改善していきます。 2~4週間経っても改善しないようであれば注意が必要です。 この様な時には、すぐに主治医に相談してください。

